マーケティング
マーケティングとは
マーケティングとは、市場で売れる商品を開発し、その商品を売れるようにする一連のプロセスです。
最初の商品作りからマーケティングは始まっています。市場でどのような商品が売れているかを分析し、その市場のコンセプトに合った商品を開発するところか
らマーケティングはスタートします。また、あるコンセプトの商品を売り出すために、そのコンセプトに合った商品開発をおこないます。
たとえば自動車を例に考えましょう。
同じ自動車であっても、マーケティング的には複数のコンセプトを自動車に設定することができます。
ある人にとっては、車とは遠くまで移動する道具かもしれません。
別の人にとっては、車とは荷物を運ぶための道具なのかもしれません。
あるいは、車とは生活のステータスを誇示するためのものであると考えている人がいるかもしれません。
さらには、車とは家族で旅行を楽しむためのものかもしれません。
このように、同じ自動車であっても買う人によってその目的は異なるのです。
したがって、自動車を買ってもらうためには、どの購買目的の顧客層(ターゲット)に売る商品を開発するかということから考える必要があります。
それが商品のコンセプト作りです。このコンセプトが不明確な商品は、非常に販促をおこないにくく、売上が低迷することになります。
マーケティング理論
マーケティング理論は多々ありますが、有用なものもありますしそうでないものもあります。
たとえば有名な広告に関する理論にAIDMAの法則というものがあります。これは広告を見てから実際に商品を買うまでの購買者の心理をステップ別に分析し
たものですが、この理論が提起されたのは1920年であり、まだ広告の数がそれほど多くなく、また洗練もされていなかった時代のものです。特にAIDMA
の法則のD(Desire、欲求)に関する部分は、「商品を見て、それが欲しくなる」という考え方をしていますが、これは物質に満ちあふれ、消費者が多用
な選択肢を持っており、むしろ欲しい物があってそれに適合する商品を選択する現代の市場には合致していません。
したがって理論を取捨選択する必要が出てきます。当サイトで紹介しているマーケティング理論については、一応管理人が実務で検討に値すると判断している内
容の物を選択しています。
低価格商品とマーケティング
マーケティングや販売促進で、よく採用される方法が低価格戦略と呼ばれるものです。これは低価格商品で売上を向上させ、薄利多売で勝負するというも
のです。
しかし本当に薄利多売にした場合、大抵の会社は赤字になります。実際には薄利多売で成功している会社の多くは、一見薄利多売と見せかけておいて、その中に
高利潤の仕組みを取り入れていることが多いです。
たとえば低価格を売りに一時期流行した100円ショップでは、本当に利幅の薄い100円商品と、実は割と利幅のある100円商品とを混在して陳列し、他よ
りもかなり安価で利幅の薄い100円商品を目玉に、利幅の高い100円商品も一緒に買わせることで利益をあげています。
このように、一見低価格でも実は利幅が厚いという売り方をしておかなければ、結局利益を確保できずに赤字になります。逆に言えば安価に製品を調達・開発す
ることが可能であれば、低価格路線で勝負することも可能になります。
安価な製品開発に関するノウハウについては工程短縮の項目でも取り上げます。
売上予測と生産計画
マーケティングの目的は、もちろんいかに商品を多く売るかというところにあるわけですが、その一方でマーケティング調査を事前におこなうことで、ど
れだけの数が売れそうかということを確認しておくのも重要な手順の一つです。
この売上予測は重要で、売上の見込をベースに開発・生産計画を立てる必要があるのです。
当然のことながら、開発・生産・仕入などの諸経費の金額の合計が売上高を上回ってしまえば赤字になり、会社の事業として成立しなくなります。
開発や生産にかかる諸経費を、売上予測以下におさめる必要がありますが、そのためにはまず売上予測を正確に出さなければなりません。この見込が甘
く、売上高が予想より低迷してしまうと、会社のリソースを無駄に費やしてしまうだけの結果になってしまいます。
その商品が何個売れるのかという見込が立てば、それに応じて、開発・生産体制をシミュレートできるようになります。
営業や生産にどれだけの人数が必要になるのか? 広告・宣伝にはどの程度の経費をかけることができるのか? 収支が均衡するようになるまでにどの程度の時
間がかかるのか?
これらの要素は、売上高の予想をある程度つけることができるようになった時に具体的に計画を立てられるようになるでしょう。
売上計画の調査は、同業他社の類似の商品の販売量や、自社製品の過去の売上などから推測することになります。
もしも新規に事業を開始するために、このような情報の入手が難しい場合には、売上の予測を立てることは不可能になります。この場合には、まず売上目標を低
く設定し、その上で最小限規模の生産体制で参入するしかありません。全くのあてずっぽうで市場に参入するのは、売上の見込が全くたたず、リスクが非常に大
きくなります。したがってそのリスクを最小限におさえるためには、まず小規模な所から始めて損失を抑え、うまくいくようであれば逐次規模を拡大していくと
いうやり方を選択するしかないのです。










