大アルカナの意味
小アルカナの意味
デッキが変わればカードの意味も変わる?
22枚のカードから成っている大アルカナのタロットカード。この大アルカナには、0〜21の数字がそれぞれ割り振られて
います。それでは、大アルカナカードにおいてこの数字は重要な意味を持つのでしょうか?
結論から言えば、大アルカナのカードの数字それ自体が何かの意味を持つことは、あまりありません。その数字自体に着目するような独特の占い方法を研究して
いるのであれば話は別ですが、今回ご紹介する内容のものは、数字が多少入れ替わったとしても、それで意味が変わるということもありません。
事実、ライダーウェイトタロットとマルセイユ系のタロットでは「正義」と「力」の数字が入れ替わっていることは有名な話ですし、もっと言えば成美堂出版か
ら出されている『運命が見えるタロット占い』付属のタロットは、死神が14になっていたり女帝が2に入っていたりと、かなり独特な並びに
なってはいますが、それでも数字は無視して大アルカナの意味だけを追いかけていれば、全く変わらない的中率で占うことができます。
ですから数字はあくまで参考程度に留めて、タロットの意味をきちんと把握するようにします。
1:魔術師
正位置:周囲の状況をよく理解している。
逆位置:周囲の状況をあまり理解していないか、誤解している。
2:女教皇
正位置:人間心理に対する理解。
逆位置:人間心理に対する誤解、または他人の見解に任せて自分で考えていない。
3:女帝
正位置:メンタリティは専業主婦。幸せや物資は誰か他の人が運んできてくれる。自分はそのような幸せに浸っていることができる。
逆位置:自分の望む幸せが持ち込まれないので不安定な状態。
4:皇帝
正位置:周囲をよく支配している。
逆位置:周囲が従っていない、または面従腹背の状況。
5:法王
正位置:常識的な見解、受け入れられやすい理想。
逆位置:突飛な考え方。
6:恋人
正位置:物事のとっかかりとしては良い方法
逆位置:物事のとっかかりを探しあぐねている。
7:戦車
正位置:物事がきちんとした形になっている。
逆位置:物事が形になっていない。実体が無い。
8:力
正位置:現在の状況に合っていないことは分かっているが、それでもやってみたいとは思っている(本当に実行するとは限らない)。
逆位置:何かやるつもりは無い。
9:隠者
正位置:何か理由があって手に入れたい物を手に入れることに対して臆病になっている。
逆位置:見境なく目的のものに飛びついてしまっている。
10:運命の輪
正位置:周囲と調和できている、バランスの取れた良い状態。
逆位置:「世界はお前を中心にまわっているわけではない」
11:正義
正位置:権利と義務のバランスが取れている。
逆位置:義務を果たさずにおいしい所を取ろうとしている。
12:吊された男
正位置:強い制限に耐えながら、その困難を乗り越える方法をあれこれ考えている状態(その考えている内容が有効かどうか、本人が状況を変えられると思って
いるかどうかは別)。
逆位置:耐える必要の無い忍耐・関わり合いになる必要がないもの。
13:死神
正位置:現在の状況を放棄する。
逆位置:現在の状況を捨てることがなかなかできない。
14:節制
正位置:色々な意見の集約・妥結。
逆位置:色々な人の考え方をまとめることができない。
15:悪魔
正位置:物欲、金銭欲など。物質的に満たされている状態。
逆位置:その物質を欲しいと思っていない。
16:塔
正位置:本人が増長している。
逆位置:周囲の人が増長している。
17:星
正位置:希望や夢を抱いている(それが現実の物になるかどうかは別の話。むしろ夢や希望だけで、現実の物にならないことが多い)。または、ある状態にある
ことを知覚している。
逆位置:希望を持っていない、あるいは知覚に認知していない状態。
18:月
正位置:迷い。
逆位置:本人は道筋をつけているかのように思っているが、周囲から見ると迷走している。
19:太陽
正位置:子供っぽいエネルギー。肉欲を意味することもある。
逆位置:悪い意味でガキっぽい未熟さ。
20:審判
正位置:失っていた物、見落としていた物などの復活。
逆位置:復活させたい、あるいは立て直すべき物の立て直しの失敗。
21:世界
正位置:本人としては大満足(他人がどう思っているかは関係ない)。
逆位置:本人としては不十分な結果。
0:愚者
正位置:まわりの状況とは無関係に、自分のやりたいことをやる(それがうまくいくかどうかは別として)。
逆位置:あることを避けたいがために、別のことを無理矢理やってみる。
小アルカナは、一枚一枚のカードが独立した意味を持つのではなく、スートそのものと番号に意味があり、スートと番号の組
み合わせによってカードの意味が定義づけられます。
そこで各カードの意味を一枚一枚解説するのではなく、それぞれのスートと番号が持つ意味の流れを解説することに重点を置きました。
小アルカナには、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4つのスートがあります。
それぞれのスートには、下記の意味がこめられています。
ワンド:義務。場合によっては義務にともなう権利などの意味もついてくる場合がありますが、原則として義務が先に来て、権利はそれに付随するものである
と考えます。
カップ:人に対する期待。少しばかり過剰な期待、期待しすぎという側面があり、控えめな期待や当然為される範囲の期待というニュアンスはあまりありませ
ん。同床異夢に気づかないで
いるというようなニュアンスがこめられることすらある、現実に必ずしも即していない期待先行であると言えます。
ソード:他人への攻撃。この攻撃は物理的な意味である場合も、精神的な攻撃、つまり批判などの意味である場合もあります。また、これが自分に向けられると
他人からの攻撃を意味することになります。稀に知性という意味もありますが、その知性も現実に対する批判精神がベースにあると言えるでしょう。
ペンタクル:お金。これはこのままで解釈してもそれほど大きく的が外れることはありません。
このそれぞれのスートの意味をあらかじめ把握した上で、次節をご参照願います。
物事が始まるという意味です。これがそれぞれのスートの意味が絡むと、次のように解釈できます。
ワンドの1
正位置:新しい義務の始まり。すなわち新しい状況の始まり。
逆位置:義務を果たしても権利が得られない。
カップの1
正位置:期待の始まり。ワンドの1が義務ややるべきことから始まる新しい状況の始まりなのに対し、カップの1は期待先行の状況の始まりと言えます。
逆位置:夢を追いかけた結果、ひどい目に遭う。
ソードの1
正位置:新しい批判精神の始まり。知性などの始まりを意味することもあります。
逆位置:見当違いの批判、知性。議論を諦める。
ペンタクルの1
正位置:お金の始まり、利益の始まり。
逆位置:ある程度の利益は入っても望んでいた物は手に入らない。
2には、他人との交流手段という意味があります。自分の持っているスートと同じ物を相手も持っており、その場合にどのよ
うな状況になるかということを、このカードは示しています。
ワンドの2
正位置:相手が期待している義務の範囲の中で自分がおこなう義務。
逆位置:本来の義務の範囲を超えて、とんでもないことをする。
カップの2
正位置:お互いに相手に対して過剰な期待を持つことによって保たれている人間関係。あくまでも相手自身を見ての信頼関係ではなく、相手が自分の過剰気
味の期待に応えてくれるだろうという甘えに基づく信頼です。
逆位置:緊張した状態で続く関係。
ソードの2
正位置:これは軍事的に言えば戦力の均衡による平和、バランス・オブ・パワーと言えば、軍事に詳しい方なら理解して頂けるでしょうか。自分も武力を
持っていて、相手も同等の武力を持っていることを理解している上で、お互いに武力を持っているのでお互いにうかつな動きはできない、そのやや緊張した状態
の下で保たれている平和という意味合いです。お互いに背後の大砲で相手に照準を合わせながら、それぞれの代表同士で握手している構図というのが分かりやす
いかと思います。
逆位置:相手が準備していない、対応していないところで自分が攻撃準備・批判・分析などをおこなっている。
ペンタクルの2
正位置:経済的交流。お金が出たり入ったりする、金融的な人間関係です。
逆位置:資金の循環が途中で詰まる。
2があくまでも継続的な人間関係がある中でそれぞれのソートの手段がどのような役割を果たしていたのかに対し、3は手段
としてのスート
が先に与えられ、それを与えられることによってどのような人間関係を人は期待するのかということを表します。
ワンドの3
正位置:義務をこなすことによって得られる新しい権利への期待。
逆位置:新しい世界に飛び出した後、以前の場所に戻りたくなる。
カップの3
正位置:グループのメンバーから与えられる期待と、その期待をされることによって他のメンバーに期待すること。たとえば会社であれば、上司からメン
バーにある種の期待を抱いて指示を出し、メンバーはメンバー同士で他のメンバーが都合よく動いてくれるだろうという期待。そのような相互依存によって機能
する
チームワーク。
逆位置:期待通りに動いてないチーム。
ソードの3
正位置:批判・攻撃を受けることによる、あるいは批判・攻撃をおこなうことによる人間関係の喪失。
逆位置:人間関係の再スタート。
ペンタクルの3
正位置:金銭を与えられるための技術の提供。
逆位置:取り立ててすごいと言うほどのものではない技術。
手段が築く状況の停止を意味します。
ワンドの4
正位置:義務をこなしたことによって得られる安息できる状況。
逆位置:手の届かない所にある安息を眺めている。
カップの4
正位置:相手からの期待から逃れることによって得られる安息。一言で言えばニート。
逆位置:社会に再び出て行く。
ソードの4
正位置:武力を行使しないことによって得られる安息。
逆位置:再び世間の荒波に出て行く。
ペンタクルの4
正位置:手持ちの財産を維持することによって得られる安息。
逆位置:財産を維持できずに減じる。
それぞれのスートが示す手段を相手が提供しない場合や、自分が予測していた手段を相手が準備していない時に何が起きるか
ということを語りかけるカードです。
ワンドの5
正位置:他人が誰も義務を果たさないことによって起きる責任の押し付けあい。自分が義務を果たさずに、誰か他の人が義務を果たしてほしいと責任を押し
つけあうが、誰も最終的責任を負いたがらず義務を押しつけあっている状態。
逆位置:お互いの責任の押し付け合いに疲れて争いが収束している状態。
カップの5
正位置:自分が期待していた通りに相手が動いてくれないのだと悟った落胆。
逆位置:相手が期待通りに動いてくれないことを見越した上で新たな行動を起こす。
ソードの5
正位置:相手が防備をしていない隙を突く奇襲攻撃・騙し討ちでの勝利。
逆位置:自分が防備をしていないところに奇襲攻撃を受ける。
ペンタクルの5
正位置:相手が金銭を供給してくれないことによる困窮。
逆位置:相手が期待通りの金銭をくれないことを見越した上で自活の道を模索する。
スートが意味する手段が生む意図しない移動です。
ワンドの6
正位置:まわりの人が色々な義務を果たしてくれているので、自分はそのエスカレーターに乗りさえすれば楽に状況を突破できるという、集団での移動で
す。
逆位置:周囲が義務を果たさないので、自分の果たした義務の成果が限定的になる。または果たした義務の成果が一部しか出ない。
カップの6
正位置:本来のカップは未来に対する移動という意味になりますが、意図しない移動ですのでここでは過去の良かったことに向けての精神的逃避になりま
す。また、保守的な手段などの、過去の継続による現在という意味もあります。
逆位置:今までの経緯を無視した手段や夢。往々にして現実的ではない方法。
ソードの6
正位置:多数の批判にさらされることによる逃亡による移動。
逆位置:批判・攻撃から逃げられない。
ペンタクルの6
正位置:普通はお金を払えばお金は減るのですが、ここはその逆に金銭を支払うことによってリターンが大きくなるという金銭の移動、すなわち投資。
逆位置:投資した金が戻らない、見返りがない。
遠くにあるスートが示す手段を眺めていて、自分がその手段を手に入れようと非効率的な方法を行使している状況です。
ワンドの7
正位置:本来は何か生産的な意味合いがある義務というのがワンドの本義ですが、ここでは生産的な意味を持たない義務を果たしてそ
れによって社会的評価を得ようとする時に生まれる状況です。具体的には、仕事の成果があまり高くない、たとえば売上の数字があまり高くない営業担当者が、
それでも会社の中で一番残業をしているのは自分だから自分が一番偉い、などと主張するようなことです。そしてその主張がある程度通ってしまい、他の人が要
求する責任(営業担当者であれば売上のアップなど)を拒絶して、義務を他人に負わせようとしている姿勢です。。
逆位置:自分のやっていることが評価されず周囲からバッシングを受けている状態。
カップの7
正位置:あまり現実味のない希望を高望みしている状況です。
逆位置:本来なら手に入らないような物が手に入る。
ソードの7
正位置:本来はある種の影響力を持つべき知性ですが、ここでは現実から離れた知性、現実味の無い知性をつかむことによって自滅している状況です。逆位置:
今まで手にしていた手段が誤りだと気づいて放棄することによる事態の改善。
ペンタクルの7
正位置:財産が他人の力で大きくなっていくのを見守っているという状態。自分の力で大きくするわけではないので、手間がかかるわけではない。
逆位置:他人が財産を大きくしてくれるかと期待していたが、大きくならない状態。
多くの人々からスートが示す手段を目前に積み上げられた時に生じる状況です。それらのスートは本人が直接手を触れる場所
にあるわけではありませんが、すぐ目前にあり、本人が少し何か身動きすればすぐにその手段に接触するような状況にあります。
ワンドの8
正位置:多数の人から義務を積み上げられる状況。義務の裏返しが権利ですので、数多くのチャンスを選択できる状況であるとも言えます。もちろんそのよ
うな
チャンスをうまくこなせれば発展する機会も望めます。
逆位置:チャンスがまわってこない、あるいは数々のチャンスをことごとく見逃す。
カップの8
正位置:多数の過大な期待が眼前にあるので、逃避、あるいは別進路を選びたくなる状態。
逆位置:本来なら移動すべきなのに、移動したがらない。
ソードの8
正位置:多数の批判が眼前にあるので思い切った行動ができず、身動きできなくなっている状態。
逆位置:束縛から解放される。
ペンタクルの8
正位置:他人から財産を与えられるわけですが、それは本人が直接手に触れることができるわけではない距離になります。従って相手の期待する通りに
コツコツと働く必要があり、それでいて得られる成果はそれほど多いわけではありません。単純労働のような側面があります。
逆位置:効率的な方法。必ずしも膨大な見返りがあるとは限らないが、報酬に比べて手間が小さく済む。
スートが示す手段に適度に触れている状態です。次の10の状態と若干区別が難しいですが、こちらの方は社会的にある程度
バランスが取れている立場の時に、スートの影響力が常識的に最大限効いている状態であると考えるのが良いようです。
ワンドの9
正位置:多数の義務をこなしている状態。あるいは義務をこなした状態。
逆位置:義務をこなしていない、あるいはこなす気がない。
カップの9
正位置:ある程度の願望に浸ることができている状態。
逆位置:失敗(そこから教訓を得られるかもしれない)。
ソードの9
正位置:多数の批判・攻撃を受けてプレッシャーを感じている状態。
逆位置:自分自身が恥と感じている、周囲がプレッシャーをかけているわけではないが自分がプレッシャーを感じるなど、自分の心の中から出てくるプレッ
シャー。
ペンタクルの9
正位置:ある程度の財産に囲まれることができている状態。
逆位置:無謀な投資などが失敗することにより、投資した金が無駄になるのみならず、自分自身の財政状況も危うくなる。
スートが示す手段に過度に触れている状態です。こちらは現実的バランスを無視して、極端にスートの手段に触れている状態
と解釈します。
ワンドの10
正位置:過大な負担を背負っている状態。
逆位置:過大な負担を手放した状態。
カップの10
正位置:現実的にはすぐ手が届くわけではない、遠くにある夢や目標を見定めている状態。
逆位置:夢を追いかけるために身近な現実が犠牲にされている状態。
ソードの10
正位置:強烈な攻撃を受けて破綻・破滅している状態。
逆位置:最悪の事態を脱する方法。
ペンタクルの10
正位置:やや物質主義的ながら、多数の物質には囲まれていて満足できている状態。
逆位置:金銭的な享楽にふけりすぎて、精神的な健全さを失っている状態。
スートの手段を与えられることによって起きるアクションです。スートの1が、自発的な意思で始める行動というニュアンス
も含むのに対して、ペイジは与えられるスートに従うというニュアンスがあります。
ワンドのペイジ
正位置:指図・指示をされることで起きるアクション。
逆位置:誤った義務に従う。または義務に従わない。
カップのペイジ
正位置:期待や夢から始まるアクション。
逆位置:誤った夢に従う。または夢を失う。
ソードのペイジ
正位置:批判やルール、脅威などによって起きるアクションです。
逆位置:闘争心や批判精神を失う。
ペンタクルのペイジ
正位置:金銭によって始まるアクション、または金銭の見返りを期待して始まるアクションです。
逆位置:金銭的な見返りが無い。
人の心の中に、確固たるスートが占めている状態を表します。
ワンドのナイト
正位置:義務心。義務を果たさなければならないと心の中で定まっている状態。義務を果たさなければならないと考えている状態。
逆位置:義務を果たすつもりが無い状態。
カップのナイト
正位置:夢が心の中であふれていて、それを追いかけるのに夢中になっている状態。
逆位置:夢を見ていられる気持ちではない状態。または、本来考えるべきこととは全く違うことを考えている。
ソードのナイト
正位置:批判の算段を心の中で整えている状態。批判精神で周囲をコントロールしている状態。あるいは好戦的な状態。または自分の知性の正しさを押
し通そうとしている状態。
逆位置:攻撃・批判などをおこなうつもりが無い状態。
ペンタクルのナイト
正位置:利益を出せる手段の目算がついている状態。
逆位置:金銭的な利益の目途がついていない状態。
スートが示す手段の恩恵を受けている状態。
ワンドのクイーン
正位置:義務によって得られた果実の恩恵を受けている状態。
逆位置:不健全な義務の影響下。
カップのクイーン
正位置:空想や想像をすることによって得られる充足。恋愛や芸術などによって得られる精神的な安定を含む場合もあります。
逆位置:不健全な夢や望みの影響下。
ソードのクイーン
正位置:適度な批評などによって得られる自制心。
逆位置:不健全・横暴な批判や圧力の影響下。
ペンタクルのクイーン
正位置:金銭や物質に恵まれている状態。
逆位置:誤った金銭感覚の影響下。
スートが示す手段を用いる支配者です。
ワンドのキング
正位置:義務を供給する支配者。
逆位置:横暴な義務を発する権力者。
カップのキング
正位置:理想や精神的なもの、目標を供給する支配者。
逆位置:現実的でない、負担の重い夢を示す支配者。
ソードのキング
正位置:法や武力によって統治する支配者。
逆位置:横暴なルールや強制力を発する支配者。
ペンタクルのキング
正位置:金銭やビジネス的論理による支配者。
逆位置:金さえ手に入れられれば満足で、他のことに関しては手段を選ばない支配者。
タロットデッキが変われば、タロットカードが意味する内容も変わると解説されている場合があります。大アルカナ、小アル
カナそれぞれが、デッキが変わることによって意味が変わってしまうとなれば、タロットを学ぶハードルは随分高くなると言わざるを得ないでしょう。
しかしこの説明は半分は正しく、半分は間違っていると言えます。
どういうことかと言えば、基本的にはタロットカードそれぞれの基本的な意味は、たとえデッキが変わっても変化はしません。
たとえばワンドの1の正位置は「権利をもたらす義務の始まり」であり、これが逆位置になると「成果を生み出さない義務の始まり」を意味するようになります
が、これはたとえばライダーウェイトタロットでもユニバーサルウェイトタロットでも、基本的な意味は変わりません。
ただ、ライダーウェイトとユニバーサルウェイトのデッキは性格が基本的に異なります。
ライダーウェイトタロットは、上意下達、滅私奉公の精神を非常に大事にし、下っ端の人間は上の人間の言うことをよく聞いて滅私奉公で働くべ
きだという考え方を基本的に持ちます。
一方でユニバーサルウェイトタロットは、効率の良い業務をおこなうことが大事であり、どれだけ一生懸命働こうとも成果が乏しい仕事になるのであれば、たと
え上の命令であってもやる意味は無いという考え方をします。
したがって、たとえばワーキングプアとも呼ばれるような安月給の派遣社員として働くことを選ぼうとした場合に、同じことを占っても、ライダーウェイトタ
ロットなら、上の言うことだけを聞いて黙々と働く姿勢を評価してワンドの1の正位置を出す可能性が高いですし、ユニバーサルウェイトタロットなら、どれだ
け働いてもそれが収入に結びつかない仕事など価値が無いと考えてワンドの1の逆位置を出す可能性が高いと言えます(事実、ユニバーサルウェイトタロットは
派遣のような低賃金の仕事に対しては厳しい評価を下すことが多いです)。
したがって、このページに書かれている「当然為すべき義務」「持っていて良い希望」「もたらされる犠牲」というような言葉は、占う人が感じる「義務」「希
望」「犠牲」という言葉で解釈するのではなく、タロットが感じている「義務」「希望」「犠牲」という言葉を汲み取った上で解釈する必要があります。
それが難しいのであるならば、せめてタロットデッキを選ぶ場合には、占う人の性格に近いと思われるデッキを選択するべきです。
このページに書かれているタロットの意味は全てその文脈の上で記述されていますので、実際に占う場合には、それぞれのデッキの性格をよく理解した上
でご利用ください。
なおタロットデッキのそれぞれの意味については、タロットデッキのコーナーにて解説しています。